あべのハルカス「西大寺展」で仏教美術と現代アートを味わう
こんにちは、美和です。鼻づまりであまり寝てません(*_*)
今日は、あべのハルカス美術館で開催中の『西大寺展』について書きます。
別に、西大寺展で現代アートが展示されていたわけではありません。同じあべのハルカスの大阪芸術大学スカイキャンパス内で「中村佑介展 15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA」も開催されていて、こちらも観てきました!中村佑介展については後ほどアップします(*'▽')※中村佑介さんの作品が”現代アート”というカテゴリーに入るのかはよくわかりません。
バタバタしていて、美術館の入り口の写真を撮るのも、図録を買うのも忘れてしまったので、代わりに展示リストと半券の写真をどうぞ。(笑)
あべのハルカス美術館へは、しょっちゅう行ってて、去年の春以降開催された展覧会は全部コンプリートしてます♪(ちなみに展望台は行ったことありません笑♪)
創建1250年を記念して開催された西大寺展。普段とは違って、今回の展示室はお寺感満載で、紫を基調にしたシブい感じで素敵でした。
西大寺といえば、この人!!
叡尊(1201~1290)です。衰退していた西大寺を再興した鎌倉時代のお坊さん。この像は、叡尊が存命中に造られたようで、さすがに迫力があります。手の甲や頭には、かすかに浮き出る血管まで写し取られています。
顔をアップにするとこんな感じ。叡尊像は叡尊が亡くなってからも造られますが、目に覆いかぶさるほどの超ロング眉毛や、だんご鼻、額のしわはどの像も同じだったので、叡尊の特徴だったんだと思います。
会場では、入るとすぐに、国宝「十二天像」の毘沙門天・月天の二幅と、重要文化財「塔本四仏坐像」が展示されていて、一気にテンション上がりました(●´ω`●)
四体そろってのお目見えでしたが、四体それぞれ違っていておもしろかったです。顔の表情・衣文線の彫り具合とか四体一具にしては、結構個性が出てるんじゃないかと。
さて。叡尊は多様な信仰を持っていました。舎利信仰・文殊信仰・聖徳太子信仰…
舎利信仰というのは、お釈迦様の遺骨に対する信仰で、遺骨(舎利)を容器に入れて大切に扱います。が、その容器というのがただの容器ではございません。
こんなすごい容器を作って舎利を納めるんです。これもすごかったんですが、わたしが一番気に入ったのが西大寺蔵「金銅火焔宝珠形舎利容器」(南北朝時代)。写真が手に入らなかったので、絵で描こうとしたら下手すぎて泣きました。その容器は、密教法具の五鈷杵を寝かせたものの上にもうひとつ五鈷杵を立て、その上に舎利の入った宝珠を載せています(想像して♪)。いやいや、デザイン秀逸すぎ!かっこよすぎです。その容器のデザイナーさん(?)に拍手!
総括
西大寺展は、個人的に気になってた作品が出てたりして、楽しかったけど、もう少し展示全体で何が伝えたいのか明確になるともっとよかったのにな、と思います。
そろそろ、鼻づまりがつらくなってきたので、ちょいと休みます…(-。-)y-゜゜゜
西大寺展、まじめなレポートになりました。笑