美和のアート研究室

「好き」で満たされた毎日を。

憧れの人は、未来の自分を映してる。

こんにちは、美和です。

 

昨日、所属する大学院のゼミの先生に会ってきました。

 

いろいろ事情があって定年前に退職される先生、そしてわたしも数日前にこの大学院を卒業し、どちらもこの3月に大学院を去ります。

本であふれていた先生の研究室もすっかり片づけられ、殺風景ななかで先生と2時間くらい、もうこれからはほとんど会えなくなるので、ゆっくりお話しできました。

 

わたしは、この先生に心の底から憧れています。(もちろん恋愛の意味ではなく)

憧れて憧れて辛いくらいに憧れてます。

 

大学1年のときに、先生が書いた本をたまたま読み、文章の上手さ、研究内容のすごさに衝撃を受けて、そしてもちろん美術史という学問の魅力に惹き付けられて、わたしもその分野に足を踏み入れました。

 

その本を読んだ時の衝撃はすごかったです。「わたしのやりたいことコレやん!!」って心のなかで叫びました。

 

そして、大学を卒業し、憧れの先生のいる現在の大学院に入学しました。

 

先生を実際に近くで感じてみて、ますます憧れましたよね。憧れが苦しみに変わるくらいに(笑)。先生の講義を聞いては、溢れる才能に打ちのめされ、ゼミで話しては、広すぎる見識に打ちのめされ、なぜか勝手にわたしのこころがささくれました(笑)。

 

でも、先生みたいにすごい人になりたいって思って、たくさん真似しました。展覧会に通いまくるとか行動面も思考面も。でも、どうやったって先生にはかなわない。自分は自分以外にはなれないし、なにしろそんな頑張り方は、すっごく疲れました。だんだんと楽しくできなくなっていきました。

 

憧れる気持ちが強すぎて、苦しくなったんです。自分のできなさが浮き彫りになったんですよね(笑)。憧れからの行動はもれなく自己否定がついてくるので。ほんとに先生に勝てることといったら、その先生のことを憧れまくってることぐらいですね(←ここまでくるとうざい(笑))

 

だから、憧れからの行動をやめました。先生がこうしてるからわたしもこうしようっていうのをやめました。だって、疲れるから。

 

展覧会に行くのも半分義務みたいになっていましたが、自分が絶対これは行きたい!って思うものだけにしました。そして、自分が楽しいって思うことをすることに集中しました。いいなぁと思った歌手のライブに行くとか、その歌手の動画を見まくりのCDを買いの、好きな本を読みまくりブログを書き…をしました。

 

そうこうして、心はだいぶ軽くなりました。自己否定が減りましたから。

んで、からの昨日の先生とのおしゃべり。

 

やっぱり打ちのめされたよね。笑

 

 

でも、やっぱりこの先生好きやなぁって思ったよね。(※恋愛でなく(笑))

 

 

わたしは、先生に対して「尊敬」よりも「憧れ」とか「好き」っていう言葉の方がしっくりきます。なんでかっていうと、先生は世間の常識からいうとちょっとずれてるから。笑 突出してすごい部分もあれば全然すごくない部分もあります。子供みたいな大人です(失礼)。

 

でもその分、先生自身の好きなことに対する気持ちは半端ないです。極め方も半端ない。それが先生の才能を生みだしてるとわたしは勝手に思っています。

 

昨日もそれを見せつけられましたよ。相変わらずかなわないですよ。

 

でも、わたしの受け止め方はすこし変わりました。

 

今までは、「すごいなー」→「わたしにはできない」「わたしはだめだ」って思ってた。

でも昨日は、「わたしもこんなふうに極めていいんや」「わたしにもまだまだいけるよ」ってことかなぁと思いました。

 

 

自分の好きなことを極めるってけっこう大変なことだと思うんですよね。自分のことばっかりしてたら、「家のこと手伝ってよ」とか言われるし、「ちゃんとして」とかいろいろ言われるし、そういうのがあるとどこか遠慮してしまう。自分よりも周りの事優先してしまう。わたしは。

 

 

だから、わたしももっと好きなことやっていい、もっともっと自分のこと大事にしていいって、そういうことかなーって自分に都合良く考えてみました(笑)。

 

 

「憧れる」って、自分のどこかにもその人と同じ要素があるからこそ反応していると思うんですよね。例えば、わたしだったらIT企業の年収数千万の社長とか、へーすごいなーとは思いますけど全然心は動きません。よっしゃ、この社長目指すぜ☆とか一切なりません。それはわたしのなかにその要素がないから。

 

 

だから、憧れの人は、わたしにもそうなれるよってメッセージをくれてる。未来の自分というか、むしろ本来の自分を映し出してくれてる。

だって、憧れの人とわたしはすでに同じ要素を持ってるから。そうでないと憧れもそもそも抱かない。

 

憧れの人は、わたしを傷つけるために目の前に現れてるんじゃない。お前には無理だってことをわざわざ見せつけたくて現れてるんじゃない。わたしも、憧れの人みたいになれるよって、そういう可能性を秘めてるよって、身体はって教えてくれてるんや。だから大丈夫だよって言ってくれてるんや。

 

ま、でも憧れの存在に現時点で全然及ばないことには変わりないんですけどね。まぁ、それでもいいんです。だって、わたしはわたし以外になれないから。わたしは、どうやったって先生にはなれないし、なる必要もない。生きてきたプロセスも環境も時代も全然違う。今までのわたしの人生で起きた出来事が全部、今のわたしにとって必要で、なるようになってきたから。

 

わたしも、憧れの人のようになれるんやー、ってのんびり思っておきながら、自分の好きなことをやっていこうと思います。

 

 

わたしの先生に対する好き!(※恋愛でなく(笑))っていう気持ちの溢れた記事になりました!(笑) 気持ち悪いので誰も読まないよーに!!笑

だって本当に大好きなんです。笑 昨日も、先生に会ったときに大好きオーラを出したので気持ち悪がられたかもしれません。そうでないといいけどなー。

 

おしまい